world hero tour

愛農ファーム

日本の精神 ~偉人の名言より~ #1

日本精神とは何なのか?

その答えは多くの人がぼんやりとしか分かっていないのではないかと思います。そこで今回は我々日本人の血に流れている美しい精神性を過去の偉人の名言をもとに紹介いたします。これらは現代の日本人にも確実に受け継がれているものであると信じています。そこで今回のテーマは、「誠実」「正直」「真心」という点です。これは多くの偉人が名言を残していますので、ぜひ我々のご先祖様の立派な言葉を心に刻み、自分の言動を顧みるきっかけとなれば幸いです。

1.信は是義の本なり。事毎に信あれ。其れ善悪成敗は、要ず信にあり。群臣共に信あらば、何事か成らざらん。群臣信なくば、万事ことごとく敗れん。  

[現代語訳] 真心を以て生きていくことは人の道の根本である。どんな仕事に対処しても真心を以て当たらなければならない。人の行ひには善とか悪とか、成功とか失敗とかはあるが、その由来を尋ねると、事に対処するときに「信」があって対処しているかどうかによって善が生じたり成功が到来したりするのである。皆が真心をもって仕事をする問うことであれば、どんなこともできないことがあろうか。しかし、反対に皆が、真心を持たずに仕事をするときには、すべてのことは全部失敗に帰してしまう。

聖徳太子

聖徳太子は仏教や儒教の教えに基づく高潔な道徳心を持ち、その生涯を通じて多くの行動でそれを示しました。彼は国家の統治において公正さや慈愛を重んじ、民衆の福祉と国家の安定を最優先事項としました。また、仏教の教えを通じて、個人の自己啓発と共に他者への奉仕を強調しました。その例として、法隆寺の建立において自らの愛馬を鋳像の材料に用いた逸話が挙げられます。また、『孝経』の講義や文化的活動の推進などを通じて、道徳的な教育と文化の振興に努めました。聖徳太子の道徳心は、後の時代にもその影響が大きく、日本の歴史や文化に深く根ざした理念として受け継がれています。

2.自分は一生のあいだ、人物の判断に心を尽くし、人相まで勉強した。でも、結局はよくわからなかった。ただ言えるのは、誠実な人間に真の勇者が多いということだ。

加藤清正

加藤清正の信念は、国家の安定と発展、民衆の福祉を最優先にした統治と、神仏の加護を信じる精神的な側面が特徴です。彼は戦国時代の厳しい状況の中で、公正さと人道主義を貫き、豊後国の治安の回復と経済の振興に尽力しました。また、仏教や神道の教えに基づく精神的支援と文化の振興を通じて、地域社会の発展にも注力しました。また、清正は「一事に精進せよ、虎穴に入らずんば虎子を得ず」という名言も残し、決断力と努力の重要性も示しました。彼の信念は、戦国武将としての実践と精神的な探求が融合した独特の姿を形成し、後世にもその遺産を残しました。

3.誠実にして、はじめて禍(わざわい)を福に変えることができる。術策は役に立たない。

二宮尊徳

二宮尊徳の報徳思想は、私利私欲に走るのではなく、個人の徳を積み重ねて社会に貢献することで、国家の繁栄と人々の幸福を追求するという理念です。彼は特に農村地域の教育を重視し、農民が徳を修めることで社会の基盤が強化されると考えました。尊徳は仏教や儒教の教えを通じて、誠実さ、公正さ、そして互いに助け合う精神を養うことの重要性を説きました。彼は自らが率先して善行を行い、その成果が社会全体に広がることで、個人の幸福と社会の調和が実現すると信じていました。この思想は、彼の教育理念や社会改革の基盤となり、後の時代にも大きな影響を与えました。二宮尊徳の報徳思想は、個人の自己啓発と共同体の発展を通じて国家の栄光を築く道を示し、現代でもその教えは尊敬されています。

4.信実と誠実となくしては、礼儀は茶番であり芝居である。

新渡戸稲造

新渡戸稲造は外交官として、日本の伝統文化や武士道の精神を通じて国際的な理解を深めることを信念としました。彼は日本が西洋列強との間で抱える文化的な誤解や対立を解消するため、武士道の理念を軸にした外交を推進しました。稲造は特に、日本の倫理と道徳が持つ普遍的な美徳を強調し、それが国際社会においても通用することを訴えました。彼の外交の信念は、単なる政治や経済の交渉にとどまらず、文化的な枠組みや倫理観の重要性を認識することにありました。その結果、彼の業績は日本の国際的な評価を高め、日本と他国との間における相互理解と友好関係の基盤を築くのに貢献しました。

5.真面目に考えよ。誠実に語れ。摯実(しじつ)に行え。汝の現今に播(ま)く種はやがて汝の収(おさ)むべき未来となって現わるべし。

自分に誠実でないものは、決して他人に誠実でありえない。

夏目漱石

夏目漱石の中心的な価値観は、個人の成長と内面の探求にあります。彼の作品には、人間の心理や複雑な感情の描写が多く見られ、特に自己のあり方や社会との関わり方を問いかけるテーマが重要です。漱石はまた、教育の重要性を強調し、知識や教養の獲得が個人の豊かな生活と社会的貢献につながると信じていました。彼の作品や思想は、現代の日本文学や精神文化に深い影響を与え、多くの読者によって人間の成長と道徳的な問題に対する洞察力として評価されています。

まとめ

あなたの周りの大人には、「自分がご飯を食べていくためには、時に相手を蹴落としてでものし上がっていかないといけない時があるんだ。」と言われることがあるかもしれない。けれども決してそんなことはない。大きなことを成し遂げた日本の偉人たちの精神性には常に、自分に対しても他人に対しても正直で誠実であるという信念があった。大人になっていくにつれてずる賢くなるのではなくて、よりその誠実の信念を強めていった。そしてその態度は多くの人に影響を与え続けて近年では稲盛和夫さんなどもその信念を持たれている。自分に対しても他人に対しても誠実、正直な態度でい続けられるかが、最終的に成功者、偉大な人間になれるかどうかを決める。

まずこの記事を最後まで読んでくださってありがとうございます。この記事を読んであなたの人生が少しでも好転することを願っております。

コメントする

CAPTCHA